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  • Author奥村和子 楫野政子
  • Publisher竹林館
  • ISBN9784860003623
  • Publish Date2017年6月

みはてぬ夢のさめがたく / 新資料でたどる石上露子

石上露子―明星などで活躍しながら悲恋の絶唱「小板橋」を残し、二六歳で文壇から消えた。白菊のごとき深窓の麗人伝説を生む。没後六〇年近い今、多くの書簡・小説・評論が見つかった。流麗な筆跡、澄んだ繊細な感性、和田英作の「こだま」に震える素顔は、息づく皮膚感覚で読む者に迫る。―河内の旧家の跡取り娘、大地主として激動に遭遇。驕奢、苦悩……湧き出す詩的叫び。奇跡のような女性像が、縁の地の女性の作業によって鮮烈に蘇った!〈木村 勲(元朝日新聞学芸部記者・元神戸松蔭女子学院大学教授)〉

 南河内に隣接する堺の商家出身の与謝野晶子は、奔放に恋を貫きました。  わが郷土の歌人、石上露子は激しい気性を秘めつつ、恋と文学という夢を抑え、地主の妻として生きました。  今ここに見る新資料は、自由への魂の叫びです。  今を生きる私たちへの露子の伝言を、受けとめたいと思うのです。       (まえがき―新しい石上露子との出会い」より) 奥村和子

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