1963年3月、芸術家たちのパワーが噴出した嵐のような読売アンデパンダン展が終わった。しかし、若い彼らの創作意欲が消えるわけはなく、かくして超前衛芸術家三人は、ハイレッド・センターを結成。三人とは高松次郎、赤瀬川原平、中西夏之である。物にからみつき、どこまでも延びてゆく紐、梱包、手描きの千円札、卵、増殖し続ける洗濯バサミ…芸術であるものとないものの間で活動した三人の行動記録。