人間"死"に関するかぎりは、ハイそれまでヨで、誰にも条件は同じだ。が、やりたいことをやったあとでの死と、何もしないで迎える死とでは、気持ちの上でベラボウな相違がある。ボクは、生きている間にやっておきたいことの手始めに、子どもの頃からの淡い夢であった、外国旅行を選ぶことにしたのだ。ボクは、四畳半を飛びだした。エンジンの音が、キューンとかわり、ボーイングは地上を離れた。-1961年、8月24日、23時50分…石森章太郎23歳の夏-。
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