「網野史学」が与えたインパクトの大きさを再認識する珠玉の対話集!本書で網野善彦は、日本史学の領域を超えた6人との対話を通して「日本とは何か」というテーマについて発言している。戦後歴史学がとらわれてきた、はじめから日本を一つの国と考える「一国史観」や、「生産重視・農業主義」に基づく「進歩史観」を鋭く批判する。そして、海外交流・交易からみた日本像、21世紀の新しい歴史像とはどのようなものなのかという壮大なテーマで、新しい国家観、歴史観を探っていく。