世界を狩る。 ジェイムズ・ティプトリー・Jr. 、チャーリー・ゴードンから 机竜之助まで世界の〈志士〉たちに捧げる頌歌。 加藤治郎
自選短歌五首 凍て空の流星群にまぎれつつクラウン伍長の火葬はつづく 郷土史にその名なけれど甲斐のひと説教強盗妻木松吉 家具店の学習机の地球儀に滅んだ国は描かれていない ワインラベル剝がさんとしてこの妻は我の知らざる器具を取り出す 前世のことは知らねど今生はサポーターなる苦行に耐える