ゆれる心、迷う心、悩む心、苦しむ心、病む心…数限りない人の心と深く向きあってきた不世出の臨床心理学者・河合隼雄が、さまざまな問題をかかえ、たいへんな時間を迎えている日本人に、これからを生きるための指針を語る。自らを「"日本人"という病を背負う私」と言い、日本人病との自分自身の葛藤が明かされる。また、「友情とエロス」「恋愛・結婚・内なる異性との出会い」などなど、人生を左右することがらに答える。