システム設計には様々な考え方があります。しかし目的は明白です。
情報システムの価値を最大化するために、ユーザーと開発チームとを橋渡しして、
「ビジネスの要件を正しくシステムの実装へとつなぐ」――これ以外にありません。
本書はその手順を明示します。各工程の目的・作業内容・成果物・留意点を示しながら、
データ・業務プロセス・画面UIといった設計対象ごとに「概要定義から詳細定義へ」
「論理設計から物理設計へ」と進める手順を説明します。
特定の開発手法や方法論に囚われることなく、情報システムを設計する上で
知っているべき原理原則、実装技術や環境変化に左右されない「システム設計のセオリー」を
厳選して集約しました。