ソフトバンクの社長・孫正義氏の描くビジョンはインターネットを中心とした情報通信革命である。その実現のために、彼はソフトバンクを再構築し、他企業と提携し、出資し、インフラ事業に取り組み、障害を取り除く作業に邁進している。目標に向かって一直線に進むその姿はエネルギッシュでパワフルである。そんな彼に率いられるソフトバンクはどういう方向に向かうのか、どう変貌していこうとしているのか、それを見極めることが、混迷する状況を打開する方策につながる。さらに別のレベルでは現在下落しているソフトバンク株の株価はどうなるか。本書は、こうした動きを追いつつ、孫氏の発想法や構想力の源泉を探ることで、混迷の時代を打開する道を探ろうとしたものである。