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  • 著者京極夏彦
  • 出版社講談社
  • ISBN9784062755023
  • 発行2006年9月

陰摩羅鬼の瑕 下 分冊文庫版

「真逆この鶴が犯人だとでも云うのじゃないだろうな」
中禅寺は片方の眉を吊り上げて笑った。
「謎とは知らないこと。不思議とは誤った認識」
「薫子さんは――。必ず僕が生かして戻します」。またしても惨劇は繰り返されたが、「鳥の城」に辿り着いた京極堂は伯爵にこう断言した。驚嘆する周囲をよそに、語り出した京極堂。少しずつ明るみになる犯人像。「それでも人は自分の真相を知りたがる。だから僕は来たのです」。京極文学の新境地、ここに完結。

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