• 著者ジョナサン・ウィリアムズ 湯浅赳男
  • 出版社東洋書林
  • ISBN9784887213234
  • 発行1998年9月

図説お金の歴史全書

世界を動かしているのはお金、といっても過言ではない。なぜなら、人類の歴史において、これほどいつも気になってしょうがないものはなかったから。お金が原因となり、個人や会社から国家までありとあらゆるものが、道徳的・政治的・宗教的対立や衝突、紛争をひき起こす。お金は、古代エジプトやメソポタミアの古代文明に端を発し、ギリシャ・ローマの時代に制度的に確立される。中世から近代初期の西欧社会においては、お金の役割はだんだんと重要になり、19・20世紀の経済社会においては、ついにその影響力は最大となる。一方、西欧ばかりでなく、イスラーム世界、インド、中国などの社会でもお金は活躍し、西欧の貨幣制度の影響もあり、アフリカや環太平洋地域でもお金はなくてはならないものになった。本書は、支払いの記録の残る古代から今日のキャッシュレスの時代まで、お金の歴史とそれが世界中へと拡がってゆく様子、そしてそれによって引き起こされる文化的・社会的・政治的・経済的変化などを、大英博物館コイン・メダル部門の管理官たちを中心としたグループが書下ろし、コインをはじめとするさまざまな形態のお金の実例を550以上も掲載した。

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