戦後から高度経済成長期の前向きで勢いに満ちた時代の風景であるヤミ市酒場。「渋酒場」ブームの昨今、中高年はもちろん、若い世代にも注目されている。オリンピックを控えて東京の再開発の波は待ったなし!ヤミ市酒場が消えゆく現状に焦燥感を抱き始めた著者が、ペンと敬意を持ってヤミ市ゆかりの酒場や飲み屋街を訪ね、丹念に話を訊き書き留めた、酒場と街と人のものがたり。イラストはアメコミや浮世絵に影響を受けた作風で活躍中の黒地秀行。