本書には戦争やテロの写真は一枚もない。まぶしいほどの美しさをたたえた自然。そこに平穏に暮らす人びとの生き生きとした姿を見てほしい。人は利害の異なるもの同士でも、協力し合いながら問題を解決していくという智慧をもっている。戦争という暴力はもっとも愚かな行為だ。その凶行が破壊し奪い去っていくものは何か。平和に生きていくことの素晴らしさをアフガニスタンの人びと、大地は教えてくれる。