• 著者田中芳樹
  • 出版社角川書店
  • ISBN9784041665053
  • 発行1989年3月

アルスラーン戦記 5 征馬孤影

漸く王都奪回の大軍をおこしたアルスラーンに、横あいから強大な妨害者が現われた。歴史的な敵国トゥラーンがパルス領内に侵攻してきたのだ。アルスラーン軍は反転急行してペシャワール城に再入城した。智将ナルサスの奇抜な戦略が大勝利をもたらした時、アンドラゴラス国王夫妻は自力で虜囚の身から解放され、遠い脱出路を経てペシャワールまでやってきてしまったのだ。父王の命で、アルスラーンは、一人ペシャワール城を立去った、ただ一羽の鷹と一頭の馬だけを伴って。パルス歴321年6月、炎熱の季節のことであった。

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