食品添加物、農薬(殺虫剤)、医薬品、洗剤、 化粧品、塗料、接着剤、ワックス、衣料用防虫剤、 住宅の建材や家電製品・家具などなど。 日々の暮らしのなかに合成化学物質があふれ、 直接・間接的に私たちの身体に取りこまれている。 世界中で約10万種。うち日本では、数万種の 合成された化学物質が使われているという。
化学物質の影響による「化学物質過敏症」という病。 悩んでいるのは、現在100万人ほどと推定される。 学校で発症のきっかけとなる「シックスクール」で 被害を受けている子どもたちも増えている。 それなのに、自治体も学校も、社会の問題としても、 本気でとりくむ姿勢がまだ見られないのが現実。 大人はもっと関心をもって、解決に力を注いでいかなければ。 せめて、香料など、避けることができるものだけでも見直したい。 「気のせい」とかたづけず、目の前にいる、 苦しむ子どもの訴えをしっかり聞き、真剣に考えたい。