『京のたつみに住みなれて』で、宇治市制定「第6回紫式部市民文化賞」を受賞した著者が10年の歳月をかけて読み解いた明治娘(著者の祖母)の日記帳。23歳で嫁ぎ、25歳で長男を出産してまもなく亡くなった祖母「かく子」の700頁にもおよぶ日記帳には、現代女性の生き方への示唆に富んだ文章が綴られていた。