スコットランド系移民の子孫である老女ヘイガーが、謹厳な精神風土のもとで生きた自らの人生を振り返る。「プライドが私の荒野だった」という彼女の言葉は孤立する現代人への警鐘でもある。普遍的テーマを追求した60年代のカナダ文学を代表する名作。