明治時代には1日に何十トンもの漁獲高をあげ、莫大な富をもたらした鰊漁。だが、1932年の豊漁から60年間、鰊が北海道に春をもたらすことはなかった。鰊漁の終焉を見届けた著者が、そこに暮らした人々の姿を綴った回顧録。