初期ヴァイマル共和政から1980年代の「ドイツ歴史家論争」まで、ヨーロッパの歴史・政治風土とのジレンマの中で、“ドイツ人だけの国家”\"を求めるドイツそのものの多様性とそれ故の矛盾を抱えて形成された特異なナショナリズムの発露の諸相、“構築されるべき想像の国民国家”への変容力を読む。