モントリオールで知られるケベック州はカナダで唯一フランス語を公用語とする州として独自の個性を固持する一方、移民をひろく受け入れる政策が多様な文化の混交を生じさせ、アートシーンに豊かな実りをもたらしています。1960年代の社会変革以後、世界から注目されるアーティストを数多く輩出し続けているケベック・アートの魅力とその源泉を、また、そのモデルケースとしても注目されるアート・ビジネスや文化助成の様相を多くのインタビューを交えつつ、あますところなく紹介します。