哀しいほど美しい夕暮れの川で、ヤマメを追いかけたあの日。子供の頃から変わらない蒼い流れを、誇らしげに案内してくれたはるかな山里の人々…。知らずのうちに失われてしまった自然とともに生きる心の豊かさを探しに、日本列島の里川を巡る旅に出た。それは、はからずも、美しい人生のあり方を見つめる旅でもあった。