東京には最盛期に杉並、練馬、葛飾を除いた各区に約60ヶ所の花街があった。江戸中期から明治期に開設された花街や大正期から昭和期に新しく開かれた花街もあったが、花街の成立にはそれぞれの背景があり、隆盛・衰退にも様々な理由があった。現在、浅草などの東京六花街と大塚、八王子の計8ヶ所だけに花街があるが、料亭・芸者衆による和のおもてなしと伝統の芸が健在だ。消えていった花街も含め46ヶ所をガイドする東京花街史。