この世で最も危険な発想はどこから生まれるのか。世界を支配してきた西欧文明の政治・経済・科学の原理の奥深くに根を下ろす、「唯一至高の男性神」は、地上のあらゆる物質と生命から超自然的な力の一切を追放。その一方で、異端審問・拷問・魔女狩り等によって、人間のあるがままの心を串刺しにし、社会を操る強力な道具だてともなってきた。本書はこの恐るべき「破壊思想」と「暗黒の裏面史」を真正面から見つめ直すことによって、痛めつけられ荒廃したすべての精神に「気づき」と「癒し」をもたらしてくれる-。