• 著者ジュール・ヴェルヌ 荒原邦博 三枝大修
  • 出版社インスクリプト
  • ISBN9784900997714
  • 発行2017年8月

蒸気で動く家

北インドの大自然を舞台に繰り広げられる冒険と復讐の物語。セポイの叛乱で捕虜を虐殺し合い、あまつさえ、互いの伴侶を殺害した、イギリス陸軍士官エドワード・マンローと叛乱軍の首領ナーナー・サーヒブ。叛乱鎮圧後、憂鬱に沈むマンローを励まそうと、友人たちは鋼鉄の象が牽引する豪華客車を用意、インド横断の旅に出る。闇の中を蠢く叛乱軍の残党たち、正気を失い、松明を持って密林をさまよう謎の女性「さまよえる炎」……。血の糸で引き合う宿敵同士の運命やいかに。「ヴェルヌの最も不思議な魅力を湛えた小説」(ジュリアン・グラック)であり、インドを横断する『八十日間世界一周』と表裏をなし、『八十日間』を逆向きに反復しかつ更新する傑作、130年の時を経てついにその全体像が姿を現す。本邦初完訳。

目次

蒸気で動く家

 第一部

 第二部

訳註

解説 石橋正孝

訳者あとがき

細目次

>> 続きを表示
    •  
    • この本が読めるところ
    • 借りた人・借りている人