第1章 なぜか叶わない「明るい未来」 明るい未来とは何か 世界の宗教が考える「人類の未来」 仏教が考える「人類の未来」 感情で行動した結果は人類のためにならない 人間は理想論に騙される 個人の未来 理性のない未来 仏教が考える「生きること」 未来のために苦労しても幸せにはなれない 目的もなく走り続ける現代人 明日に期待する失敗者 人生を明日に延期しない成功者
第2章 宗教が語る永遠の天国 天国涅槃 「永遠の天国」を信じる宗教 永遠の天国に行く方法 仏教から見た「永遠の天国に行ける方法」 1:神様が出した条件をのむ 2:永遠不滅な魂と合体する 3:苦行で魂の汚れを落とす ジャイナ教とほかの宗教 仏教から一神教への批判 神に人間を批判する権利はない 神には人間に罰を与える権利もない 「神の存在」は証明できない 人間は自分で世界を変えられる 仏教からヒンドゥー教への批判 仏教の「梵天」は永遠ではない ヒンドゥー教では存在するものすべてが神になれる ブッダ入滅後のヒンドゥー教 ヒンドゥー教で説明されていない問題 仏教からジャイナ教への批判 ジャイナ教は一見論理的 お釈迦さまが指摘したジャイナ教の問題点 人間の解釈はあてにならない 「信仰」して生きる危うさ 信仰で楽になる人もいる 「永遠」は生きる苦しみから逃れるための概念 仏教に「永遠」はない 因果の流れは日常のどこにでもある 永遠と無限の違い 「終わり」は自分でつくれる 「永遠」は仏教では「無限の苦しみ」
第3章 人生を形づくるもの 楽天家と悲観論者はどちらも極端 「いつもうまくいく」「いつもうまくいかない」はどちらも間違い 判断はいつでも「主観」 仏教には世界を平和にする普遍的な方法がある 人間の人生論のでき方 1:持って生まれた性格 性格に合わせて調整方法を変える 2:家族や環境などに影響されて築く 3:信仰や文化によって築く 4:自分の経験から築く 感情的に性格を築く人 性格が判断の質を左右する 結果と手段、両方が良くなければ意味がない 常に自分を改良するのが正しい生き方 人生は障害克服の連続
第4章 ブッダの教えは暗いか? 明るいか? 悪魔の言葉と仏教 快楽主義で生きるのは難しい 俗世間とブッダの違い 「仏教が暗い」は世間の判断 「暗い」「明るい」には基準が必要 大切なのは「正しい」こと
第5章 幸福になる苦の見方 苦をなくす四つの聖なる真理 第一の真理:苦 「苦」は暗い教えではなく真実 「観念」で世界は成り立たない 第二の真理:苦の原因 「苦」を観察する 感覚を発見するのは「心」 生命という存在自体が「苦」 「苦の見方」ができると楽になる 自分に合った見方を一つだけ選べばいい
第6章 ブッダが導く安らぎの道 幸福は観念ではなく確実に経験するもの 解脱のために「苦」を知り尽くす 生きること自体が苦しみ 瞑想で認識できる「苦」 「苦」があるおかげで生きられる 苦の原因を知り尽くす 苦を科学的になくすには 苦をなくす方法 今を見ることで到達できる状態とは 俗世間の幸福 仏教が目指す幸福 何かを与えて何かを得るのが俗世間の幸福 「苦」の原因は捨ててしまったほうがいい 虎のたとえ話 仏道はスタートからゴールまで幸福