日本の家族は親子一体性を重んじ家族一緒に寝る習慣があると論じたW・コーディルらの研究に触発され、20年の歳月を費やした研究の集大成。家族の寝方を、同室隣接寝・同室分離寝・別室寝、母親中央型・父親中央型・子ども中央型、親子別室・父親別室などに分類し、子どもの成長や数の増加に伴ってどう変化するか、そこに家族の情緒関係やコミュニケーションと子どもの心の育ちがどう関わっているかを考察した。