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  • 著者浅野俊哉/著
  • 出版社洛北出版
  • ISBN9784903127033
  • 発行2006年3月

スピノザ 共同性のポリティクス

 その政治的/倫理的思考の  革新性はどこにあるのか?  ドゥルーズ,ネグリの思想を踏まえ 〈群集‐多数性〉による民主主義の基底をなす 〈喜び〉にもとづく集団的組織化の地平を示す

スピノザの倫理的な定式はただ一つ。「汝の活動力を増大させるように行動せよ」 すなわち「汝の〈喜び〉を最大限に味わうように行動せよ」。 これだけである。 国家も共同体も法も制度もすべて、活動力の増大という生命活動のあとから要請されたものであり、その逆ではない。

〈市民〉でもモラルでも  契約でもなく……

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