酒を飲み、魚を食らい、女も男も抱いて、権力者を舌鋒するどくやり込めた一休。常に柔らかな心で弱き人びとの側に立ちつつ、自らあえて禁を犯すことで、腐敗した仏教界に立ち向かう激越の僧。その生きざまに、私たちは何を学ぶべきか。不安定で不条理、欲得づくの世の中を確かな足どりで歩くための絶対ヒントがここにある。