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  • 著者小飼弾
  • 出版社サンガ
  • ISBN9784904507995
  • 発行2012年1月

働かざるもの、飢えるべからず。 / だれのものでもない社会で、だれもが自由に生きるー社会システム2.0

はじめに・・・・・・2 第1章 なぜいま、貧困があるのか 人間は、なにも作っていない・・・・・・030 作っているのはだれ? 「ヒト」は寄生生物 人間は収奪するだけ 貧富の二極化は「還流不全」の不幸・・・・・・033 いまの貧困は人間でいえば血行不良 富が一極集中するメカニズム 生き残れる会社・・・・・・036 きびしい選択肢をクリアできる会社とは お金持ちはみんなの総意 トリクルダウンは嘘・・・・・・038 一極集中の免罪符は無効 お金持ちは不安だらけ 貧困を生み出すメカニズム・・・・・・040 資本主義の功績 二極化が苦しむ構造

第2章 社会相続という決定弾 弾流「還流」社会システムの提案・・・・・・044 「貧困対策」の迷走 集めすぎたものを社会に還流 「社会に還流」の方程式——社会相続・・・・・・046 豊かさのサイクル 還流は「得」、貯めるのは「損」 死後に還流したっていい 相続税100% ベーシック・インカム導入論・・・・・・050 ストック・インカムとフロー・インカム 死んでから払うほうが痛くない 社会相続のおいしい効用 ベーシック・インカムと世帯課税・・・・・・054 ベーシック・インカム公社に遺産を集める 世帯収入で考える 扶養から共同家計へ・・・・・・056 「扶養」という意識の貧困 扶養から「家族」へ 社会相続を補完するもの・・・・・・058 若い人に所得移転を 跡継ぎは頑張れ! 還流社会システムの弱点克服① 人間の移動・・・・・・060 移民もOK!BIは人口調節機能 海外流出は心配なし 日本語の呪縛 還流社会システムの弱点克服② 法人税・・・・・・063 「法人」という抜け道 法人税はゼロに 海外の株主には保有税をかける 子孫に残すべきは能力・・・・・・066 成功者が子どもに託すもの

第3章 所有から利用へ お金の不思議な特性・・・・・・070 ものを作り豊かになる社会の終焉 思考実験「貧富の差」 お金の効用を最大にする方法・・・・・・073 まとめて使う さらに効用を上げるには 明らかになった本当のお金の最大効用 「作る」と「使う」・・・・・・075 お金を「使う」ための仕組み お金を「作る」に使う 「色」をつける 心理上の幻——「搾取と階級」・・・・・・077 不平等はある 不平等を生み出しているもの 階級という心理設定 「お金を持っている」人はいるのか・・・・・・079 お金はレンタルしている 理想は死ぬとき財産ゼロ 金は天下のまわりもの・・・・・・081 使い切れないお金 所有の手間から解放される お金の所有コスト 「所有」から「利用」へ切り替える・・・・・・083 所有の利点 所有の不幸 好きなときに、必要なものを、好きなだけ・・・・・・084 「手間」を考える 豊かな社会を自由に使う 自分の使う公共財は、「無駄」ではなくて「便利」 もっとも大事な公共財は人・・・・・・086 一人一人が公共財 間接福祉から直接福祉へ 直接配る 「もっとも効率的な方法」という知恵・・・・・・089 必要なものがわかるのか? 国にはなにもわからない 土地は所有しなくても問題ない・・・・・・091 土地という魔力の本質 変質した土地の意味 「所有」から「利用」へ 所有するメリットはなくなっていく・・・・・・093 所有を求める心理 「所有」が無意味になる時間

第4章 労働2.0 どう分配するかという問題・・・・・・098 共産主義は生産を無視する 生産性の向上=失業しやすさ 働くことに罰は成り立たない・・・・・・100 失業者の二重苦 「働き方」が問題か? 働くこと自体が報酬・・・・・・101 「働きたくて」働く それでも働く人はたくさんいます それって努力の結果? 高収入は「運」次第 努力は報われません・・・・・・104 努力の目標って・・・・・・ 長期のスパンの産業はもうない もう努力程度では報われない 社会の転換点・・・・・・106 工業国家の行く末 努力社会の矛盾 働くだけじゃ儲からない 供給する側の足を引っ張らない社会へ 努力は報われない 努力の限界 努力教と自己責任教・・・・・・110 あなたは「YES」と答える? それって自己嫌疑 「一心不乱」が本当の報酬 食う量は変わらないから 正解は使いつくされる・・・・・・112 成熟したからこそベーシック・インカム 「わからない」と「わかった」社会 日本のいまの段階 「好きであること」が成功の条件・・・・・・114 好きな人が、好きなことを、好きなだけやる 使い切れない分はみんなにまわす 仕事のゲーム化をもっと徹底する・・・・・・116 エディットしかできない 「観客」という社会参加 1円の壁・・・・・・118 ネットで味を占めた0円 超えられなかったらもう一回 飢えがない社会、稼ぎへのこだわりがない社会へ

第5章 経済=物理+心理 大矛盾・・・・・・124 お金の方程式——物理学と心理学 情報は使っても減らない あげても減らないお金=あげると豊かになれるお金 お金の物理学と心理学のいいとこ取りを 物理学の部分は社会にお任せ

第6章 エネルギーがパケホーダイになる日 エネルギーは「弾流」社会のキーポイント・・・・・・130 いかにエネルギーを自由にするか エネルギーは「配られるもの」へ 脱・石油のエネルギー構想・・・・・・132 石油の罪 ほかのエネルギーで大丈夫! 要は採取と分配の問題 「弾流」社会のエネルギー構想・・・・・・134 太陽の不足分は天然ガスで補う オランダの轍を踏まない 原子力はライフサイクルコストが難点 太陽エネルギーは無料 倍々ゲームで普及していくと10年後は エネルギーがパケホーダイ状態に・・・・・・139 5年で構造転換は起きる わが家の屋根が電力工場になる!

第7章 幸せは使っても減らない 所有の意味がなくなる・・・・・・144 土地はすべて公有地に おれVS社会から「おれたちの社会へ」へ・・・・・・145 「おれたちのもの」という意識へ 「おれ」から「おれたち」へ 世のゼイ金を減らす・・・・・・148 「持つ」から「使う」へ 無駄にがめるな! 私有財産不可侵が示唆するもの・・・・・・149 19世紀といまならどっち? 社会の損失を考える いちばん大きなやつに持たせてみんなで使うのがいちばん得・・・・・・150 公共のものは無条件であるべき だれに持たせるべきか まちがいなく未来がいい・・・・・・152 いまと100年後ならどっち? 暗黒時代とは本当の危機 社会の能力の最大化が幸福・・・・・・154 できないことが、できるようになっていく 効用を与える時代 効用とはなにか・・・・・・156 iphoneの二重の意味 効用対物品の変化 仮想現実の効用・・・・・・157 まだ未熟な仮想現実 バーチャルな世界で満足できるかっこよさ フィジカルゼロは無理 個人レベルでも能力向上が幸福・・・・・・159 比べるということ 幸福の定義 意識の進化は効用重視へ・・・・・・160 われわれが本当に欲しているもの 人類は進化している 「かっこいい」の定義・・・・・・162 餓鬼にはなるな 見栄は「効用」ペースにはろう 正しいかっこよさを目指そう! 自分サイズという美意識 お金持ちにメリットはあるのか・・・・・・166 お金持ちは、もはやあまりおいしくない 金持ちと貧乏人の差・・・・・・なんて お金持ちが手に入れられるのは時間 宇宙に行きたい人は止めません お金の効用を最大化

第8章 デフォルトYesの世界へ 作り出そうとする人の足を引っ張らない社会に・・・・・・172 デフォルトNOの「許認可制」 デフォルトYESの許認可は高度 許認可制が必要なもの・・・・・・174 命にかかわるものは許認可制で 「デフォルトNO」にすべきもの デフォルトYESのものは好きに任せる・・・・・・176 死なないものはどんどんYES デフォルトYESは市場に任せる

第9章 その教育、プライスレス——ベーシック・インカムをふまえた教育システム 「豊かな社会」の定義・・・・・・180 お金で買えないもの 未来が早く来る社会 貧困層をなくす本当の意味・・・・・・181 未来を希望できないのが貧困 1人の発見がみんなのものに 社会全体の「成功衝突断面積」を上げよう!・・・・・・183 貧困層はかわいそうではない 1人より100人の論理 豊かな社会のための条件・・・・・・184 社会のパフォーマンスを下げるな! フリーの教育 お金がもらえる労働のクオリティ 政府はインフラしかできない 「受験」は免許・「商売」は毎日がテスト ベストでない人もだれがベストかわかる 貧困終結宣言・・・・・・189 あらためて貧困の定義 貧困は終結する

第10章 安心して死のう 負い目を感じる老後から、自由に生きられる老後へ・・・・・・192 老人は恩恵をうけるべし 老人の意識が変わる 定年=寿命・・・・・・194 年金はブレーキ しがみつかない老後 昇進課税という幻想・・・・・・195 ノッチをなくす 段差と不安をなくす 人生の定年を自分で設定する・・・・・・197 延命放棄という発想 延命の有償化 がんは自然死・・・・・・198 老後の極みを生きる 自然の流れにさおささない 自然死のオプションも選択できるように・・・・・・200 寿命をまっとうするソフトランディング 選択肢を与えよ 人生最後の時間の生き方をもっと積極的に選択する・・・・・・201 ただ長生きすればいいのか 命のタイマーが切れたとき 命の延長料金 明日が永遠にあったら、ちゃんと生きるだろうか・・・・・・204 「長生き」という生き方 今日やるべきことと明日まで待つこと 無理やり作れる明日 医療費の改造・・・・・・206 医療費の自己負担は一律であるべき ホームドクターの役割 共有地の悲劇という課題・・・・・・208 医療費は無料にはできない リソースの有限性

「死」のとき・・・・・・209 「死ぬのは苦しい」=「生きたい」ではない 延命したければ自分で必死にやるのもいい 死に方を選べるようになるまでは手厚く 妊婦が救われず、いたずらな延命が流行る不健全 最後の1割に生涯の7割5分が要る 安心して死ねる社会へ・・・・・・215 社会からの無言の圧力 幸せな社会の基本原則 世代間対立がなくなる社会へ・・・・・・215 子孫に美田を遺さず すばらしき人生設計

第11章 ぼくらの宿題 正解のない世界の中で・・・・・・220 政府はばかでいい 政府はただ配ることに徹する 最大の難関、ローカルミニマム問題・・・・・・222 全体最適を目指す! 団塊ジュニアは搾取者になるか? ベーシック・インカムへの批判はクリアした 谷をくぐるのが嫌だとトップに行けない・・・・・・225 「みんな幸せ」の山頂へ 土地にはしがみつけない 田舎からのリタイア 「弾流」社会は世界の潮流 世界水準か日本水準か 先の見えない中国 ベーシック・インカムで世界に先鞭をつける ニーズからウォンツへ あとがき・・・・・・230

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