「戦艦武蔵」「深海の使者」などの戦史小説、「長英逃亡」「桜田門外ノ変」「天狗争乱」「生麦事件」など幕末に材をとった歴史小説を精力的に発表してきた著者は、その綿密な取材と細部へのこだわりでも知られる。作家はどのようにして素材と出会うのか、執筆にあたってはどのように調査を進め、いかにして歴史の"真実"に肉薄するのか-作家の史実への姿勢を、失敗も含めて率直につづった、とっておきの「取材ノート」。