本書は、新制度派経済学の主要な要素をやさしい表現で解説するとともに、その理論を経済発展、移行経済、比較経済体制という興味深いテーマに適用し分析している。制度の重要性を理解し、さらには理論としての制度を現実に適用する能力を養うばかりでなく、「なぜ一部の国は豊かで多くの国は貧しいのか」という複雑な疑問の核心に迫ることができるであろう。