生誕150年を経て、いまも話題がつきることのない稀代の人類学者、南方熊楠。青春時代の海外留学中から最晩年まで、彼のそばにはつねに猫の影が――。そんな「熊と猫」の関係をめぐって、日記や著書はもちろん、直筆のイラスト、猫についての論考、猫を詠んだ俳句、友人に宛てた書簡などを断簡零墨まで集めました。猫の目を通して熊楠のことがわかる、見ても読んでも楽しい1冊です。[発掘資料・年表・ブックガイドも収録]