本書はかつて地球上に確かに存在した"守礼の邦"の画集であり、"大琉球"の讃歌である。世界に名だたるブロートン、バジル・ホール、マクスウェル、ビーチー、ベルチャー、ペリー提督、その他数多くの冒険家、探検家が守礼の邦を訪れ、大琉球を讃える航海記を残した。その真実の物語も、文明の荒波の真っ只中にいる現代のわれわれには、はるか遠くの夢物語、あるいはお伽話の世界でしかない。どれほど美しい言葉で飾ろうと、万の文章も一枚の絵に及ばない。幸いにも、"青い目の訪問者たち"は物語の他に、数多くの絵を残してくれた。いろいろな航海記のさし絵を中心に、これまで隠されていた世界の図書館、美術館、資料館、個人所蔵の"青い目が見た大琉球"の絵を子供たちに、そして子供の心を忘れないおとなたちに捧げよう。