「底なし谷を飛んだ時、下から押された気がしたんよ」-炭鉱町に暮らす子供たちのケンカ祭りを舞台にした「山すべり」、遊女たちの切なく痛快な恋路を描いた「おんなばしら」、悪霊力士との珍妙な相撲勝負「祓え相撲」など、六つの奇祭をめぐる不思議な物語。劇団☆新感線の座付作家である著者の初オリジナル短編集、待望の文庫化。