本書は、現代アメリカ社会学で異彩を放ち、ラディカル社会学の先駆をなしたミルズの代表作のひとつである。マルクスとウェーバー、フロイトとミードを綜合するという社会学理論の構想に集中していたミルズは、本書において社会学の主要な潮流の徹底批判とともにたくましい構想力でもって、これからの社会学のあり方を追求する。