本書は、いまなお曖昧模糊としたままにそれぞれの論者がさまざまなコンテクストで、さまざまなイメージやなかみを念頭においてもちいている、「法文化」を主たる対象とし、具体的なトピックを理論展開のはしらとしつつ、主として、法についての文化と法にあらわれた文化の両面から、文化としての法にアプローチするひとつのこころみである。