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  • 著者赤坂真理
  • 出版社講談社
  • ISBN9784062882460
  • 発行2014年5月

愛と暴力の戦後とその後

なぜ、私たちはこんなに歴史と切れているのか? あの敗戦、新憲法、安保闘争、バブル、オウム事件、そして3・11……。〈知っているつもり〉をやめて、虚心に問うてみたら、次から次へと驚きの発見が噴出! 『東京プリズン』の作家が、自らの実体験と戦後日本史を接続させて、この国の〈語りえないもの〉を語る。(講談社現代新書)
《国のかたち》が揺らぐいま、必読の日本論!
この国の現代史を理解するための、はじめの一冊
あの敗戦、天皇、アメリカ、憲法、安保闘争、バブル、オウム事件、そして3.11……
誰かが何かを忘れようとしていた。
誰もが何かを忘れようとしていた。
『東京プリズン』の作家が、私たちが消してきた記憶をつむぐ。
【推薦! 驚愕!】
いまの時期にこそふさわしい、戦後社会と民主主義について深く検討する本――高橋源一郎氏
日本とは何か。お前は何者だと、問い詰めてくる。驚愕し、恐怖して読み終わった。こんな本は初めてだ――鈴木邦男氏
【目 次】
プロローグ 二つの川
 第1章   母と沈黙と私
 第2章   日本語は誰のものか
 第3章   消えた空き地とガキ大将
 第4章   安保闘争とは何だったのか
 第5章   一九八〇年の断絶
 第6章   オウムはなぜ語りにくいか
 第7章   この国を覆う閉塞感の正体
 第8章   憲法を考える補助線
 終 章   誰が犠牲になったのか
エピローグ まったく新しい物語のために
【まえがき】 
「これは、研究者ではない一人のごく普通の日本人が、自国の近現代史を知ろうともがいた一つの記録である。
それがあまりにわからなかったし、教えられもしなかったから。
私は歴史に詳しいわけではない。けれど、知る過程で、習ったなけなしの前提さえも、危うく思える体験をたくさんした。
そのときは、習ったことより原典を信じることにした。
少なからぬ「原典」が、英語だったりした。
これは、一つの問いの書である。
問い自体、新しく立てなければいけないのではと、思った一人の普通の日本人の、その過程の記録である。

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