これから3年、日本は負け続ける。そして――。
第1の敗戦は幕末、第2の敗戦は太平洋戦争、そして、下り坂20年の末にきた大震災が第3の敗戦である。ここで大改革ができなければ、なお日本は負け続ける。
3.11 東日本大震災から2ヵ月余。
進まない復興、終わらない原発事故の恐怖――。
私たちはどこにいるのか、どこへ行こうとしているのか?!
大きな歴史のうねりを踏まえつつ、日本が今ある現実をはっきりと指し示し、
この混迷の事態を「第三の敗戦」と呼ぶ堺屋太一氏が、渾身の力で書き下ろした、救国の書。
第1章 白地に描かれた「明治日本」
第2章 「戦後日本」の繁栄
第3章 文明の変貌と日本の凋落
第4章 「第三の建国」――新しい日本のコンセプト