専門に進むまでの基礎課程で使える、簡潔で美しく、現代物理学をも射程に入れた教科書ができないか。それがランダウとリフシッツの新たな「小教程」構想だった。大成功を収めた百科事典ほどの「理論物理学教程"大教程"」から本書へ抽出したのは、力学と電磁気学である。第1部力学は最小作用の原理に始まり、第2部電磁気学も場の理論に始まる。学習者は一気に、経験したことのない目くるめく高みから、現代物理学に通底する概念の眺望を得ることになる。そこからは、量子力学も至近の距離に見えるだろう。よみがえった幻の名著。"大教程"の入門篇。