現代の「おしゃれ」「クール」のルーツといえる江戸好みの美意識「いき」とは何か。日本文化論の傑作として名高い『いきの構造』を、明快な現代文に書き改め、各章ごとに内容を要約、読みどころを解説。読みやすく、かつ理解しやすくした。さらに異端の哲学者と呼ばれた九鬼の波乱に富んだ人生遍歴をたどる「生涯と思想」を付載。『いきの構造』が生み出された背景を明らかにしつつ、時代を超えて読み継がれる魅力の秘密に迫る。