読売の文言書き、聞き耳幻八の話を聞いて、阿部川町の板元、玉泉堂の主仲蔵の目が光った。大川端に女の死骸があがったのだ。調べに当たるのは、北町奉行遠山金四郎配下の隠密廻り同心石倉五助、幻八の幼なじみだ。タネ集めに動きだした幻八だが、実は女の顔に見覚えがあった。書き下ろし長編時代小説、待望の新シリーズ第一弾。