時空を超えて日々のくらしの場を席捲するグローバリゼーション下の21世紀。本書は各地域の現場で得られた知見をもとに現在の「行き過ぎた」状況を是正する戦略として「コモンズ=共的で協的な世界」を軸とする「協治」と「抵抗」の補完戦略を提示する。山野海川の各現場から醸成されるコモンズの公共性の意義をすくいとり、望ましい環境ガバナンスの方向性を探る。今まさにネットワークが広がりつつあるコモンズ研究の発展、実践に資する書。