「公的年金制度の健全性及び信頼性の確保のための厚生年金保険法等の一部を改正する法律」が平成26年4月1日から施行され、財務内容が健全な一部の基金以外は、今後10年かけて廃止することになった。
本書は、まず厚生年金基金の仕組みや現状を解説し、次に加入している基金の解散か脱退か、もしくは存続かの選択肢を明らかにするとともに、企業はどのような対応が必要で何をすべきかをQ&Aでわかりやすく詳解している。また、他の退職金制度への移行の手続きについても解説している。
最後に、社会福祉審査制度について、著者が審査請求代理人として関与した実例をもとに、審査請求、意見追加、裁決等を紹介しており、社労士実務として押えておきたい内容が凝縮している。
第1章 厚生年金基金の留意事項
第2章 厚生年金基金の「解散」
第3章 厚生年金基金からの「脱退」
第4章 他の制度への移行
第5章 特別掛け金に対して不服がある場合の「社会保険審査制度」