本書は、マヨルカ島でのショパンとの生活を『書簡集』の新資料によって、改めて位置づけようとした。これまで通俗的なエピソードとしてしか扱われなかったサンド-ショパン関係の実像と、サンドという一人の女の生き方を浮彫りにするために。