韓非子は、法による厳格な支配を主張する法家思想の大成者。秦の始皇帝に「この作品の作者に会えれば死んでもよい」とまで言わせた思想は、現代にも通じる冷静ですぐれた政治思想である。「矛盾」「守株」など、鋭い人間観察によるエピソードとともに分かりやすく語られる。