子どもが理科嫌いになるきっかけの一つが電気です。姿も形も見えなくてただでさえわかりにくいのに、よく理解できないうちにすぐ回路の抵抗や電流を計算させられたりするのですから、いやになるのも無理ありません。ところが、私たちの生活ときたら、まったくの電気漬けで、火もないのに煮物ができる電磁調理器だの遠くに文書や絵まで送れるファクシミリなんてものがあって、どうなっているのか知りたい気持ちはあっても、むずかしそうなのでそのままただ使っていよう…というのが大方の気持ちでしょうか。そんな、これまで目をつぶってきた心の底の疑問を一網打尽に解消しようとするのが本書です。