近代戦には不可欠な補給戦というものにまるで理解がなかった日本軍の下、危険な海へと身を挺した日本の船員たち-輸送という枢要任務を担いながら、その立場をかえりみられることなく、空しく海に沈んでいった多くの乗組員たちの叫びを伝える。海とそこに携わった人々に焦点をあて、証言で綴る感動の海戦記。