日本の名作を迫力あるタッチで描く、戸田幸四郎の名作絵本シリーズ。 権力をふりかざす王様が、世界一高い石の塔を建てるよう、家来たちに命じます。 望み通り、世界一高い塔が完成しますが…。
権力に溺れる人間の愚かさ、権力に従うことしかできない人間の弱さや卑屈さ。 知恵競べのような展開にドキドキしながら、風刺の効いたユーモアあふれる文章とスピード感で、さまざまな人間の心を描き出します。
ストーリーだけでも充分面白い作品ですが、子どもたちはもちろん、大人も考えさせられるところが必ずある、味わい深い名作です。