• Author佐藤 さとる

ふしぎな目をした男の子

 コロボックル小国の外れに住むウメノヒコは、大変なつむじ曲がりの偏屈な爺様だった。 世話役の交代に伴い新たに出来た法律に反対したウメノヒコは、小山を飛び出した先でひとりの男の子に出会う。  コロボックルがどんなに素早く動いても姿を見ることの出来る不思議な目を持つ少年タケルと、ウメノヒコはやがて「トモダチ」になる。  シリーズの番外編的位置づけになっており、前作までに登場した「せいたかさん」をはじめとするコロボックルの「味方」は登場せず、登場する「人間」は今作限りの扱いとなっている。 作中での会話から、前作(星からおちた小さな人)より後の話であると分かる。前作同様、三人称で物語が綴られる。

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