空前のリゾートブームと言われ、豊かな余暇生活を夢見る人は多い。だがその現実は、現代日本の歪みを反映している。金余り現象と「リゾート法」によって巨大開発の波が全国を襲う。自治体による開発誘致で土地を奪われた地方の疲弊は深刻だ。「日本型」開発の社会病理性を指摘し、人間と自然とが共存する理想のリゾートライフの途を探る。