飽食の時代といわれるほど、我々の周囲には多種多様な食物が存在し、栄養過剰や偏食などの新たな栄養問題が生じている。本書は多岐にわたる最新の栄養学の内容を要領よくまとめるとともに、今日の栄養学の問題点について解説したテキスト・参考書である。特に食生活との関連を意識しながら、2色刷の図・表、イラストを用いて、基本事項を中心にわかりやすく解説しているので、現代栄養学の入門書として好適である。三訂版は第6次改定「日本人の栄養所要量」のデータを所載し、さらに健康への最大の脅威である生活習慣病についての章を設けるなど、ますます内容を充実させている。